キングソフト インターネット セキュリティ U SP1の評価

キングソフト(KINGSOFT) インターネット セキュリティ U SP1の魅力は、価格が無料という点です。 ただし広告が右下に頻繁に出るので邪魔になります。 また、インストール時に住所や生まれた年、職業などを入力する必要があります。この個人情報は、人によって画面に表示させる広告を変えるために使われているのではないかと思われます(推測ですのであしからず)。 広告が出ない有償版もあります。 

肝心のウイルス検出率は、最低限の性能はありますが、あまりよくありません。 また海外の第三者機関での調査では誤検知が多いという評価もあります。 機能も少なく、他のセキュリティソフトと比べると見劣りします。 ほとんど使わないパソコンにインストールしておくには良いかもしれません。


おすすめ度
★★


評価レビュー
マルウェア対策 () マルウェア検出率 ★★☆☆☆
ファイアウォール 未知マルウェア検出率 ★★☆☆☆
フィッシング詐欺対策 軽さ ★★★☆☆
スパムメール対策 機能の多さ ★★☆☆☆
個人情報漏洩防止 × 値段の安さ ★★★★★
有害サイトブロック × 価格は無料なのが特徴。ただし無料版は画面の右下に広告が表示される。1,980円の有償版を購入すれば広告が消える。
性能面はあまりよくない。
バックアップ ×
その他:パソコンの健康診断

※マルウェア - ウイルス、スパイウェア、ワーム、トロイの木馬等の悪意のあるソフトのこと



画面と操作性

キングソフト インターネットセキュリティ U SP1をインストールすると、デスクトップ上に3つの起動アイコンが作成されます。 それぞれのアイコンは次の画面が起動します。

 (1)Kingsoft AntiVirus ・・・・ アンチウイルスの設定画面が起動します
 (2)Kingsoft Persnal Firewall ・・・・ ファイアウォールの設定画面が起動します
 (3)Kingsoft SecurityCare ・・・・ パソコンの診断や、アンチスパムなどを設定する画面が起動します

このように用途によってアイコンが違うので操作性はよくありません。

【起動アイコン】


【Kingsoft AntiVirusのアイコンを起動したときの画面】



マルウェア対策

各テストの結果を見て総合的に判断すると、マルウェア対策性能は「悪い」といった結果です。


AV-comparativesによるテスト

AV-comparativesによるマルウェア検出率は、次の通りです。 どちらも認定レベルに達しておらず、検出率は悪いです。

  • ウイルス/マルウェア検出率 86.4%認定なし) 2009年8月
  • パターンファイルにない未知のウィルスの検出率 19%認定なし) 2009年5月

※ ADVANCED+ > ADVANCED > STANDARD >認定なし の順番で、高評価となっています。


AV-TEST.orgによるテスト

AV-TEST.orgでの調査対象には入っていません。




軽さ(スキャン速度、CPU使用率、メモリ使用量)

各テストの結果を見て総合的に判断すると、動作は「普通」といった結果です。

スキャン時間が比較的長いです。

私のPCでのスキャン結果

実際にキングソフトインターネットセキュリティ U SP1をインストールし軽さをテストしました。具体的には、C:\i386フォルダをスキャンし、スキャン時間、CPU使用率を計測しました。また、PC起動直後のメモリ使用量も計測した。結果は下のようになりました。

  • 特定フォルダのスキャン時間 : 9分4秒
  • スキャン中のCPU使用率(平均): 41%
  • メモリ使用量 : 99MB

フォルダのスキャン時間が比較的長い結果でした。CPU使用率とメモリ使用量は普通です。


AV-comparativesによるテスト

AV-comparativesによるスキャン速度の評価は、次の通りです。

  • スキャン速度 評価:fast 2009年8月

※ fast > average > slow > 認定なし の順番で、高評価となっています。


AV-TEST.orgによるテスト

AV-TEST.orgでの調査対象には入っていません。



ファイアウォール

下図はファイアウォールの設定画面です。Kingsoft PernalFirewallのアイコンから起動します。 ファイアウォールの設定は、「低」、「中」、「高」の3段階で設定します。 詳細に設定したいときは「詳細設定」のボタンをクリックします。すると、個別にルールを作成することができます。

【ファイアウォール画面】


【ファイアウォール画面 - 詳細設定】



スパムメール対策

迷惑メールの判定レベルを指定できます。


【スパム(迷惑)メール対策画面】



Outlook Expressのメールソフトをお使いであれば、キングソフトと統合して使えます。

【Outlook Expressと統合した場合の画像】




個人情報保護

クレジットカード番号や、銀行口座番号など個人情報が、外部へ送信されるのを防ぐ機能はありません。



子供に有害なサイトのブロック

子供に有害なサイトをブロックする機能はありません。



価格

キングソフト インターネットセキュリティ U SP1 は無料です。ただし広告が表示されます。広告が表示されない有償版の価格は次の通りです。


  • ダウンロード版 パソコン1台1年間ライセンスの価格 980円(税込)
  • ダウンロード版 パソコン1台無制限ライセンスの価格 1,980円(税込)



本社

本社: 中国
公式ホームページ: キングソフト



カタログスペック

機能一覧

アンチウイルス
3段階防御体制
ウイルスデータベース、ヒューリスティックスキャン、オンライン信用認証の3段階でスキャンを行います。
オンライン信用認証とは・・・怪しいファイルが見つかった場合、ユーザーの許諾を得た上で、キングソフトにリアルタイムに転送・解析されます。これにより発見された新種のウイルスやスパイウェアはいち早くウイルスパターンに反映され、ご自身は元より、多くのユーザーのセキュリティを高めます。

プートクリーン技術
システムに深く入り込んだウイルスは検知できても駆除できない場合があります。この場合でも、Kingsoft Internet Security U SP1 はブートクリーンエンジンによってWindows の起動の前にウイルスを駆除します。

ウイルス・トロイ・マルウェア駆除
ウイルスやスパイウェア等のマルウェアを駆除します。

リアルタイムガード・ウェブディフェンダー
ホームページにアクセスする時、Kingsoft Internet Security U SP1 のリアルタイムガードがページ内の悪意のあるコード、ウイルスまたは悪意のあるプラグインを監視し、お客様がページにアクセスする前にブロックします。


ファイアウォール
アプリケーションの危険度を自動判定
アプリケーションの危険度を自動判定し、ネットにアクセスするソフトウェアが危険かどうかを判断します。

悪質なサイトのブロック
アプリケーションがサイトにアクセスする際、信用認証サービスを利用して悪質なサイトかどうか判断し、悪質だと判断した場合はブロックし、警告を表示します。

チャットを暗号化
Windows Live Messenger の通信を暗号化し、盗聴を防止できます。


セキュリティケア
パソコンの健康診断&ケア
Kingsoft SecurityCare はマルウェア、システム脆弱性、サードパーティの脆弱性、ウイルス、疑わしいファイル、未知のファイル及びスタートアップ項目の検査などパソコンのセキュリティ上および利用上の問題点を診断し、問題箇所を修復します。
サードパーティのセキュリティホールもしっかりケア
FlashやRealPlayerなどのセキュリティホームも修復します。

すっきり便利ツール
不要ファイル削除ツール
履歴削除ツール
自動再生禁止ツール
プロセスマネージャ
LSP修復ツール

動作環境

Windows 7(32bit)、Windows Vista(32bit)、Windows XP SP2(32bit)、 Windows 2000
  CPU: 300MHz以上(Vistaは1GHz以上)
  メモリ:256MB以上(Vistaは1GB以上)
  ハードディスク:190MB 以上の空き領域



口コミ情報 (外部リンク)

価格.com 口コミ情報 へのリンク
Amazon レビュー へのリンク



他サイトでの情報 (外部リンク)

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』へのリンク



おすすめ購入先

ウイルスバスター のご購入は、メーカー直販店からどうぞ。 価格も安いですし、1年後、更新するときに個人情報を再入力する手間が省けます。

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Kingsoft Internet Security U