ウィルスセキュリティZERO の評価
ZEROというのは、最初に購入すれば更新料などが一切不要で「ゼロ」という意味です。
名前が似たセキュリティソフトに「スーパーセキュリティZERO」がありますが、こちらはその廉価版という位置づけです。
OS対応型サポートを採用しているので、OSのサポートが続いている限りは無料で更新を続けることができます。
肝心の性能については、動作が軽いことを前面に打ち出しており、実際に第三者機関からも軽さについて高い評価を得ています。
★★★ 評価レビュー |
マルウェア対策 (※) | ○ | マルウェア検出率 | ★★★☆☆ |
ファイアウォール | ○ | 未知マルウェア検出率 | ★★☆☆☆ | |
フィッシング詐欺対策 | ○ | 軽さ | ★★★★☆ | |
スパムメール対策 | ○ | 機能の多さ | ★★★☆☆ | |
個人情報漏洩防止 | ○ | 値段の安さ | ★★★★★ | |
有害サイトブロック | ○ | 低価格の割には高性能。マルウェア対策とファイアウォールについては性能に不満があるという声もありますが、コストパフォーマンスは高いセキュリティソフトです。 | ||
バックアップ | ○ | |||
その他:ファイル金庫、脆弱性診断 | × | |||
対応OS | Windows | |||
ライセンス価格 | 1台 | 1,980円 ※OSサポート終了まで使用可能 | ||
3台 | 4,480円 ※OSサポート終了まで使用可能 | |||
※マルウェア - ウイルス、スパイウェア、ワーム、トロイの木馬等の悪意のあるソフトのこと
画面と操作性
ウィルスセキュリティZEROの管理画面は若干チープな感じがあるものの、分かりやすさは抜群です。パソコンの現在の状況が一目瞭然になっているので、セキュリティソフト初心者であってもすぐに操作に慣れることができます。
【メイン画面】
マルウェア対策の評価
ウィルスセキュリティZEROのアンチウイルス性能は、「低い」です。
スーパーセキュリティZEROが採用しているエンジンは、インドのK7ComputingというIT企業が開発したものです。安価なセキュリティソフトなのである程度は仕方ない部分ですが、K7のマルウェア検出エンジンの性能はそれほど高くなく、第三者機関による評価もあまり良くはありません。
AV-comparativesによるテスト
AV-comparatives様によるマルウェア検出率は、次の通りです。
Real World Protection Tests |
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August-November 2012 | March-June 2012 | August-November 2011 | August-November 2010 |
なし | なし | Standard ★ |
なし |
File Detection Tests |
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March 2013 | September 2012 | March 2012 | August 2011 |
なし | なし | なし | Tested |
Retrospective Tests |
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March 2012 | August 2011 | February 2011 | November 2010 |
なし | なし | なし | Advanced ★★ |
※ Advanced+ >Advanced> Standard > 認定なし の順番で、高評価となっています。
AV-TEST.orgによるテスト
AV-TEST.org様によるセキュリティソフトの性能テストの結果は次の通りです。
毎回、”認定”を獲得しており、各テスト項目の評価も比較的高いです。
Whole Product Dynamic Tests |
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テスト期間 | Nov/Dec 2012 | Sep/Oct 2012 | May/Jun 2012 | Mar/Apr 2012 |
Certified | なし | なし | なし | なし |
Protection | なし | なし | なし | なし |
Repair | なし | なし | なし | なし |
Usability | なし | なし | なし | なし |
※ Protection(防御) ・・・ ゼロデイ攻撃からの防護や、悪意のあるマルウェアからのブロック試験
※ Repair(修復) ・・・ マルウェア(特にrootkit)に感染してしまったシステムの修復試験
※ Usability(ユーザビリティ) ・・・ マシンが遅くなる度合いや、間違ったブロック、警告等の分析試験
※ 各項目は6点が満点。
軽さ(スキャン速度、CPU使用率、メモリ使用量)
各テストの結果を見て総合的に判断すると、動作は「やや軽い」といった結果です。
どの第三者機関のテスト結果を見ても、”軽い”という結果が多いです。必要な機能に絞り込んだことも軽さを実現している理由のひとつでしょう。
当サイトの独自テスト
実際にウィルスセキュリティZEROをWindows 7 のパソコンにインストールし軽さをテストしました。具体的には、C:\i386フォルダをスキャンし、スキャン時間、CPU使用率を計測しました。また、PC起動直後のメモリ使用量も計測しました。結果は下のようになりました。
結果としては、他のセキュリティソフトと比較して、メモリ使用量やCPU使用率も低く、スキャン時間もかなり速いです。一般的な評価通りでした。
独自テストによるスキャン時間、CPU使用率、メモリ使用量 |
||
特定フォルダのスキャン時間 | 22分44秒 | ★ |
スキャン中のCPU使用率(平均) | 16% | ★★ |
メモリ使用量(OS等含む総使用量) | 1470MB | ★★ |
※ ★★★ > ★★ >★ の順番で、高評価となっています。
AV-comparativesによるテスト
AV-comparativesによるスキャン速度の評価は、次の通りです。
- スキャン速度 評価:ADVANCED+ 2011年11月
※ ADVANCED+ > ADVANCED > STANDARD > 認定なし の順番で、高評価となっています。
ファイアウォール
ウィルスセキュリティZEROのファイアウォールは、機能面では標準的なものです。プログラムがインターネットに接続しようとすると確認をして、意図に反したものはシャットアウトします。
【ファイアウォール】
スパムメール対策
ウィルスセキュリティZEROのスパムメール対策は標準的なものです。ブラックリスト、ホワイトリストを作成する機能や、特定の機能を含むメールや外国語のメールを監視して、指定の操作行うこともできます。
【スパム(迷惑)メール対策画面】
個人情報保護
個人情報の送信を防止する機能や、送信を許可するサイトの設定などが可能です。新しい機能としてID保護機能が実装され、セキュリティが施されているサイトに送信したことがある情報を、セキュリティのないサイトで送信しようとすると警告を発します。
【個人情報保護画面】
子供に有害なサイトのブロック
ウィルスセキュリティZEROには閲覧制限という機能があります。これを応用するとペアレンタルコントロールが可能です。設定しておいたURLのみ表示、または設定したURLの表示禁止など、有害なサイトへのアクセスをブロックします。
【閲覧制限設定】
その他 - ID保護機能
ウィルスセキュリティZEROには、ID保護機能が実装されました。一度セキュアなサイトに送信した情報を、セキュアではないサイトに送信しようとした場合、警告を発して注意を促します。
【 ID保護機能 】
その他 - USBメモリ・ワクチンツール
外部デバイスであるUSBメモリを経由したウィルス感染の事例が多いことに対応して、USBメモリにウィルス感染を防ぐためのワクチンを投与することができます。驚異を未然に防ぐための役立ちます。
【 USBメモリ・ワクチン投与 】
価格
ウィルスセキュリティZEROの価格は次の通りです。一度購入すると更新料は不要です。
- ダウンロード版パソコン1台ライセンスの価格 1980円(税込)
- ダウンロード版パソコン3台ライセンスの価格 4480円(税込)
本社
本社: 日本(K7-Computingはインド)
公式ホームページ ソースネクスト
カタログスペック
機能一覧
ウイルス、スパイウェアの自動処理
ウイルスやスパイウェアを検知すると、自動で駆除(隔離)してから報告します。その画面も自動で閉じるため面倒がかかりません。メールも自動検査し、添付されたウイルスは自動で隔離します。
ヒューリスティック機能
「ウイルス定義ファイル」だけでなく、ウイルス特有の挙動を元にウイルスかどうかを判断し、亜種や未知ウイルスに対応します。
ポリモーフィック型ウイルス検出
疑わしいファイルをメモリ内で仮想的に実行させてウイルスかどうかを判断。ファイルに感染しては自身の形を変えるため検出が難しい、ポリモーフィック型ウイルスへも対応しています。
ワームの無断送信防止
メールソフト以外のプログラムがメールを送信しようとすると、お客様に確認して止めることができます。未知のメール無断送信ワームでも、お客様が加害者にならないようにします。
設定の無断変更を監視
Windowsの設定ファイルを監視し、書き換えがある度に、それがお客様に心当たりのあるものかを確認します。これにより、正しいURLを入力しても偽サイトに誘導するファーミングなどを防止します。 ネットワーク内ウイルス検知 LAN内でも、自動でウイルスを検知します。
ファイアウォール
外部からの不正アクセスは自動で遮断。またプログラムがインターネットに接続しようとすると、それがお客様が意図したものかどうかを確認しブロックします。
ネットワーク自動検知
LAN、ダイアルアップなど、ネットワークの種類を自動で検知して、設定を最適化します。モバイルパソコンに便利な機能です。
ポートの設定
必要がある場合は、通信を許可またはブロックするポートを手動で設定できます。
個人情報対策
1台のパソコンを共用する場合、ユーザーアカウントを設定して、それぞれのユーザーごとにインターネットの使用について、きめ細かく設定することができます。
個人情報の送信防止
氏名や住所、クレジットカードの番号など、あらかじめ登録しておいた個人情報(文字列)を監視し、外部に送信されるのをブロックしたり、確認を促します。
個人情報を送信するサイトの設定
よく利用するサイトや信頼できるサイトへの個人情報の送信をあらかじめ許可できます。
ID保護機能
一度セキュアなサイト(HTTPSサイト)で入力・送信したパスワード情報が、通常サイト(HTTP)で送信されそうになると、自動的にアラートを表示します。知らないうちに重要なパスワードが漏洩してしまうのを防止します。
許可リスト・ブロックリスト作成
特定の差出人やアドレスなどを指定して、迷惑メールトレイに振り分けないようにしたり(許可リスト)、迷惑メールトレイに振り分けるようにできます(ブロックリスト)。アドレス帳を丸ごと許可リストに取り込むこともできます。
特定の言葉を含むメールを分類
差出人だけでなく特定の言葉を含むメールを自動で振り分けることもできます。
指定した外国語のメールを分類
指定した外国語の形式のメールを迷惑メールトレイに振り分けます。
ウイルスサイトからの保護
ウイルスに感染するおそれのあるサイトへのアクセスをブロックします。
詐欺サイトからの保護
フィッシング(詐欺)サイトへのアクセスをブロックします。
閲覧制限
ユーザーごとに、あらかじめ登録しておいたURLだけしか閲覧できないようにしたり、登録しておいたURLが表示されないようにできます。閲覧時間の制限も可能。お子様のインターネット閲覧を管理したい時などにも便利です。
動作環境
OS:
Windows8(32ビット/64ビット版)
Windows7(32ビット/64ビット版)
Windows Vista(32ビット/64ビット版)
WindowsXP(32ビット版)
Windows Server 2008 Foundation
が正常に動作するパソコン
(いずれも日本語版に限ります)
CPU:
800MHz以上
推奨メモリ容量
Windows 8、Windows 7、Windows Vista:1GB以上
Windows XP:512MB以上
インストール容量:
約200MB
口コミ情報 (外部リンク)
他サイトでの情報 (外部リンク)
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』へのリンク(のページ)
おすすめ購入先
ウィルスセキュリティZEROのご購入は、メーカー直販店からどうぞ。 価格も安いですし、1年後、更新するときに個人情報を再入力する手間が省けます。
- イーセット スマート セキュリティ
- ウィルスセキュリティZERO
- ウイルスバスタークラウド
- エフセキュア インターネットセキュリティ
- カスペルスキーマルチプラットフォームセキュリティ
- キングソフトインターネットセキュリティ
- ジーデータ インターネットセキュリティ
- スーパーセキュリティZERO
- ノートン インターネットセキュリティ
- マカフィー インターネット セキュリティ
- Webrootインターネットセキュリティプラス
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