マカフィーインターネットセキュリティ 2013の評価

マカフィーインターネットセキュリティの特徴は、クラウド技術であるActive Protectionの採用により、疑わしいファイルもサーバ上で検査・通知することができる点です。

この技術により、未知のマルウェア検出率が大幅に上がりました。疑わしいファイルがあったらそのファイルの特徴をマカフィーのサーバーに送信し、正確な判定を依頼します。そこから得られる結果は確度の高いもので、これはマカフィーの目玉機能とも言えます。

日本ではナンバーワンというわけではありませんが、本国アメリカでは絶大な人気を得ています。


おすすめ度
★★★★
マカフィーインターネットセキュリティ 2013

評価レビュー
マルウェア対策 () マルウェア検出率 ★★★★☆
ファイアウォール 未知マルウェア検出率 ★★★★☆
フィッシング詐欺対策 軽さ ★★★☆☆
スパムメール対策 機能の多さ ★★★★★
個人情報漏洩防止 × 値段の安さ ★★★★☆
有害サイトブロック Active Protectionというクラウド技術により、最新のウィルスに対する対応力に強み。オンラインバックアップやユニークなライセンス形式など、個性豊かなセキュリティソフト。
バックアップ
その他:コンピュータの保守、ファイルやディスク抹消
対応OS Windows ※マカフィーオールアクセスならMac、Androidにも対応
ライセンス価格 3台1年 5,775円 → キャンペーン中
3台3年 17,325円 → キャンペーン中
体験版・購入はこちら

※マルウェア - ウイルス、スパイウェア、ワーム、トロイの木馬等の悪意のあるソフトのこと

 

 

画面と操作性

マカフィーインターネットセキュリティ2013の管理画面は、前バージョンから大きく変わりました。分かりやすくする工夫が見られますので、以前よりは親近感があります。依然として専門用語が多いことや、ボタンの大小と優先順位に若干の違和感があります。

【メイン画面】
マカフィーインターネットセキュリティ 2013



マルウェア対策

マカフィーインターネットセキュリティ2013のマルウェア(ウイルスやスパイウェア等)対策性能は、「やや良い」です。

検出率はまあまあ良いのですが、誤検知も多いようです。Active Protectionのようなクラウド技術はこういったテストでは評価されにくいので、実際の検出率はこれよりも良いと思います。


AV-comparativesによるテスト

AV-comparatives様によるマルウェア検出率は、次の通りです。File Detection以外の評価はあまり高くありませんが、これもアクティブプロテクションがあまり評価されていないことが関係ありそうです。

Real World Protection Tests
August-November 2012 March-June 2012 August-November 2011 August-November 2010
Tested Standard
Advanced
★★
Tested

File Detection Tests
March 2013 September 2012 March 2012 August 2011
Advanced
★★
Advanced+
★★★
Advanced
★★
Advanced+
★★★

Retrospective Tests
March 2012 August 2011 February 2011 August 2010
なし なし なし なし

※ Advanced+ >Advanced> Standard > 認定なし の順番で、高評価となっています。

AV-TEST.orgによるテスト

AV-TEST.org様によるセキュリティソフトの性能テストの結果は次の通りです。

毎回、”認定”を獲得していますが、ProtectionとRepairの評価がイマイチです。

Whole Product Dynamic Tests
テスト期間 Nov/Dec 2012 Sep/Oct 2012 May/Jun 2012 Mar/Apr 2012
Certified yes yes yes yes
Protection 4.5 4.0 3.5 4.0
Repair 3.0 2.0 2.5 3.0
Usability 4.5 5.0 5.0 5.0

※ Protection(防御) ・・・ ゼロデイ攻撃からの防護や、悪意のあるマルウェアからのブロック試験
※ Repair(修復) ・・・ マルウェア(特にrootkit)に感染してしまったシステムの修復試験
※ Usability(ユーザビリティ) ・・・ マシンが遅くなる度合いや、間違ったブロック、警告等の分析試験
※ 各項目は6点が満点。



軽さ(スキャン速度、CPU使用率、メモリ使用量)

マカフィーインターネットセキュリティ2013の動作は、「普通」といった結果です。 

昨年よりは軽くなったと思いますが、他社のセキュリティソフトと比較するとまだ重い部類に入ると思います。

当サイトの独自テスト

実際にマカフィーインターネットセキュリティ2013をWindows 7 のパソコンにインストールし軽さをテストしました。具体的には、C:\i386フォルダをスキャンし、スキャン時間、CPU使用率を計測しました。また、PC起動直後のメモリ使用量も計測しました。結果は下のようになりました。

CPU使用率がかなり高く、やはり重いという印象は相変わらずでした。

独自テストによるスキャン時間、CPU使用率、メモリ使用量
特定フォルダのスキャン時間 19分27秒 ★★
スキャン中のCPU使用率(平均) 87%
メモリ使用量(OS等含む総使用量) 1240MB ★★

※ ★★★ > ★★ >★ の順番で、高評価となっています。


AV-comparativesによるテスト

AV-comparativesによるスキャン速度の評価は、次の通りです。

  • スキャン速度 評価:STANDARD 2013年5月

※ ADVANCED+ > ADVANCED > STANDARD > 認定なし の順番で、高評価となっています。

ファイアウォール

マカフィーインターネットセキュリティ2013のファイアウォールは、パソコンのネット通信だけでなく、アプリケーションごとの通信、ネットワークごとの通信ポリシーなどを細かく設定できるほか、OSやアプリケーションの脆弱性を悪用した侵入を検知する機能も備えています。

【ファイアウォール設定画面】
マカフィーインターネットセキュリティ 2013



スパムメール対策

マカフィーインターネットセキュリティ2013のスパムメール(迷惑メール)の機能を有効にすると、対応したメールクライアントにはツールバーが表示されます。ユーザーによる迷惑メール保護レベル設定、迷惑メールと判定されたメールの処理、フィルタリングしないメールアドレスの設定(ホワイトリスト)など、細かい設定が可能になっています。

【スパム(迷惑)メール対策画面】
マカフィーインターネットセキュリティ 2013

個人情報保護

個人情報保護機能は、ありません。

子供に有害なサイトのブロック

マカフィーインターネットセキュリティのペアレンタルコントロール機能は保護者機能という名称です。ユーザーごとに年齢ゾーンを設定し、ブロックしたいサイトのカテゴリーを設定します。ここまでは一般的な機能ですが、マカフィーではそれに加えて、検索結果から不適切と見なされるサイトを除外する機能も備えています。

【保護者機能の設定画面】
マカフィーインターネットセキュリティ 2013
有害サイトと見なされたサイトをブロック
マカフィーインターネットセキュリティ 2013

オンラインバックアップ

マカフィーインターネットセキュリティ2013は、ファイルのバックアップ機能も備えています。ハードディスク内の指定フォルダを、自動的にオンライン上のスペースにバックアップします。クラウド空間にバックアップすることで、ローカル環境のあらゆるトラブルにおいてもデータを守ることができます。

【 オンラインバックアップ機能 】
マカフィーインターネットセキュリティ 2013



その他 - オールアクセス

マカフィーインターネットセキュリティ2013のソフトではありませんが、マカフィーには2013年版から「オールアクセス」というパッケージが発売されています。従来であれば3台までのライセンスでしたが、1つのユーザーであれば複数のパソコンや端末にインストールしても使えます。

【 オールアクセス2013 】
マカフィーインターネットセキュリティ 2013



その他 - ネットガード

ウイルスなどに感染すると、PCの中にある個人情報などが悪意のあるサーバーに勝手に送信されることがあります。マカフィーはその送信先となるサーバーをブラックリスト化しており、その中にあるサーバーへデータ送信が行われそうになると、それをブロックします。
該当する接続があると、「ブロックされた危険な接続」というメッセージを表示し、接続は自動的に遮断されます。

その他 - ファイルやディスクの抹消

マカフィーインターネットセキュリティ2013にはシュレッダー機能があります。ごみ箱、インターネット一時ファイルをはじめ、任意のファイルやフォルダを完全消去してプライバシーを守ります。

【 シュレッダー機能 】
マカフィーインターネットセキュリティ 2013



価格

マカフィーインターネットセキュリティ 2013 の 価格は次の通りです。1台の端末に対するライセンス以外に、1つのユーザーに対するマルチデバイス版(オールアクセス)が設定されているのがユニークです。


  • パソコン3台1年間ライセンスの価格 5,775円(税込)

  • オールアクセス 1人のユーザー1年間ライセンスの価格 8,995円(税込)


本社

本社: アメリカ
公式ホームページ: マカフィー



カタログスペック

機能一覧

高速なスキャンエンジン スタートアップ時のスキャンやオンアクセス スキャンの性能が向上し、スキャン時間が短縮されました。また、バッテリーの消費量も少なくなっています。

脆弱性スキャナー Windows、よく利用するブラウザーやアプリケーションの脆弱性を検出し、問題を解決します。

リアルタイムのマルウェア対策 ファイル、メール、ウェブ ダウンロードに潜むウイルス、トロイの木馬、スパイウェアなどの脅威をクラウド上でスキャンし、リスクを評価します。

柔軟な双方向ファイアウォール バッファーオーバーフロー対策を搭載した高度なファイアウォールにより、OSに対する攻撃と情報の漏えいを防ぎます。ホットスポットでも安心して利用できます。

不正な広告の阻止 サイバー犯罪者のネットワークを阻止します。不正な広告や非表示の iFrame コードの読み込みを防ぎ、パソコンを感染から保護します。

デジタルデータの抹消 重要なデータを破壊し、Cookie、メモリ、キャッシュ、ブラウザーの履歴などをクリアします。

安全なソーシャル ネットワーキング、検索、オンライン ショッピング サイトの安全性を事前に確認できるので、インターネットを安心して利用できます。

ボット対策 最新の調査結果とレピュテーション情報で犯罪者のコンピューターとの接続を阻止します。

ホーム画面 ホーム画面が刷新され、タッチパネルにも対応しました。共通のセキュリティ作業を簡単に実行できます。

レポート セキュリティ対策によるデータとシステムの保護状態を簡単に確認できます。

PC Tune-up 未使用のアプリケーションやキャッシュ内のブラウザー ファイルを削除し、パソコンの処理速度を改善します。

保護者機能 調整可能なルールを使用して不適切なサイトを阻止したり、インターネットの利用時間を制限できます。

閲覧レポート ユーザーごとにログイン時間、禁止されたサイトへのアクセス、インターネットの合計利用時間を確認できます。

概要レポート お子様の使用状況レポートを表示または印刷できます。 迷惑メール対策 細かい設定が可能で、正確かつ柔軟なフィルターにより、不適切なメールや危険なメールを阻止できます。

動作環境

Windows XP SP3 以降 (32 ビット)
Windows Vista SP1 (32 ビット/64 ビット)
Windows 7 (32 ビット/64 ビット)
Windows 8 (32 ビット/64 ビット)
512 MB 以上の RAM (XP の場合)
2 GB 以上の RAM (Vista、Windows 7、Windows 8 の場合)
ハードディスクに 500 MB の空き容量
1 GHz 以上のプロセッサー

口コミ情報 (外部リンク)

価格.com 口コミ情報 へのリンク
Amazon レビュー へのリンク



他サイトでの情報 (外部リンク)

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』へのリンク



おすすめ購入先

マカフィーインターネットセキュリティ 2013 のご購入は、メーカー直販店からどうぞ。 価格も安いですし、1年後、更新するときに個人情報を再入力する手間が省けます。

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